感情は人に転移する
本当にイライラする。
何故だか分からないのに、こう感じるなんてことないだろうか。
その時、たいていの場合は、不安や恐怖感を感じている。
しかし、他人から伝播した負の感情についてはどうか。
考えやすい例で言えば、「八つ当たり」。こちらの行動に対し、向こうが平常時であれば普通に笑っていてくれるのに、少し機嫌が悪いと、それが増幅されてしまうなんてこと。
本当にそういう人が大人になってもいるんだから、驚きだ。
大人も案外、精神的余裕がない。というか、そいつは大人ではないのかもしれない。
大人の定義なんて無いんだろう。
60歳の大人だって、そいつの80歳の親からみれば、子供だし。
大人かなんてのは、第三者個人個人が感じ、決めることなんだろう。
とにかくそこは良いとして、ある程度年を召しているにも関わらず、一日中不機嫌な空気を漂わせているというのは、中々不審である。
色々、抱えている事情があるのだろう。
それにしても、早い所自己解決してほしいものだ。
人は、弱いものに対して、強く当たる傾向にある。そして、その原因は強いものに対する、自分の無力さゆえの物だ。
本当に人間は愚かだ。
愚かなやつが、「人間って愚かだね」っていうのも、愚かだ。お前は、人間の愚かさに気付いているだけ、自分は愚かでないと思っている可能性がある。本当は、自分のことを愚かだなんて思ってもいないのではないか。
そして、そんな俺も実際愚かなのだろう。そんなのは分かっている。俺が思う「愚か」なんて、たかが知れているのかもしれない。
どうして、人は自分の愚かさに対して、寛容でいることが出来ないのだろうか。
自分の愚かさを気にしない人には二パターンある。
一、愚かさにも気づけない愚かさを持っていること
一、愚かさを自覚したうえで、それを他人に無害な状態を保ちつつ向上させようとすること
どちらにせよ、向上するように見える。
とにかく、嫉妬心などの負の感情が最も愚かさを生むのだから。
だから、今日も笑って生きよう。
そう思った。