ことばにしないってさ
言葉にしてしまったらもうそこで終わり。
戻ってこない。
今まで自分の中で蓄積していた、形になるべきじゃない何かが。
いつでも心には宿ってる。もやもやっとしてる。
いったん作品として出来上がってしまったら、もう形を変えることはできない。
やっと広い世界に出られたと思ったら、今度はそこが窮屈で仕方ないんだ。
それが最高の作品だなんてありえない。
形あるものを求める。時には良いこと、悪いこと。
自分を崖から落ちないようにしてくれる命綱。
でも、そこの居心地があまりにも良いから、そこから動きたくなくなる。
そしてみんなに置いて行かれるんだ。
時にとどまり、時に流れる。
混ざり合った水と片栗粉。
そんな生き方、素敵じゃないか。